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初めての北海道で救ってくれたマッサージ機

幸いなことに20歳を過ぎるまで肩こりという苦しみとは無縁だったのが、23歳ごろになって肩こりのつらさを知ることとなりました。ただ、中学生の頃から肩こりがひどく、いつも家のマッサージ機に座っていた妹に比べて症状は楽だったことから、重度の肩こりで悩まされるほどではありませんでした。そんなほどほどの肩こりの持ち主だった私が、あまりの肩こりに耐えきれないと感じたのが初めて真冬に函館を訪れたときです。寒さのためか、デイバッグを背負って観光していたからか、あるいはそのどちらもあったのかもしれませんが、夕食後に入浴して売店を見ていたところ、凝りのひどさに吐き気をもよおしてきたのです。妹に部屋に戻って湿布を貼ってくると言って帰ろうとした視線の先に見つけたのが、本格的なマッサージ機でした。料金はいらないサービスだったのでへたり込むように座り、操作もわからないままにとにかくスイッチを入れたところ動きだして、肩から肩甲骨を含む背中、さらに腰までほぐしてくれて、吐き気がすっとおさまっていきました。あのときマッサージ機があの場所になければ、部屋で倒れ込んでおきられなかったかもしれず、本当にありがたい気持ちになります。

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